またやっちまった…（ｺﾚ系のタイトル多いな…）

今週はアンソロ原稿と、個人誌原稿と、お掃除の週にしようと思ってたのに。
うっかり土曜日の仕事OKしてしまった…orz
でも「どうしても人足りないんだ！」と友人に言われて、無碍に断れる人っているのかな…。
とりあえず私は無理でした…。

幸いアンソロの方はあとフキダシ描いてセリフ入れてコメントページ描くだけなので、なんとか終わる…かなー？みたいな。
でも掃除だけは、掃除だけはなんとしてもやらねば！！
と、大騒ぎしといて、なんだかんだで出来るので、私の大騒ぎは話半分でいいです。
人間頑張ればたいていなんでも出来るよね。
途中で余計な萌に走らなければね！（一番やりそうな失敗理由

続きに、先程ﾐｸｼで某様と話したPBBSの小ネタがあります。
R指定ではないですが、嫌いな方は見ないほうが宜しいかと…（汗
ブログに載せているSSは、ある程度溜まったらサイトに載せようと思います。
予定は未定。

「これを…食べるんですか？」
太くて黒い棒の様なモノと睨めっこして、結城は目を見張った。
「そーそ。しかも喋っちゃダメ」
にぃと笑ってピンと立てた人差し指で、薄い唇に触れる男の手を
嫌悪感丸出しにして払いのける。
かなり乱暴に払われた辻は、まるっきり慣れっこだとでも言うように
黙ってその指を自分の口に持っていった。
間接キスだなんだと言い出されてはかなわない。
結城は覚悟を決めて、黒く長いモノを口いっぱいに頬張った。

今日は節分。古来の日本には年四度あったその行事も、
たった一つだけになった今では、単なる豆まきの日だ。
それだけでも行事嫌いな物部にとっては面倒な事だったが、
最近では更に余計なものまで流行っているらしい。
その名も『恵方巻』。太く長い海苔巻を一息に食べきる行事だそうだ。
なんでも某コンビニが全国に広めたモノらしい。
全くもって商魂逞しいの一言に尽きる。
「結城君、方角が違う」
コンパスを持った左手に目を落としながら言うと、
口が一杯で喋る事はおろか満足に息も出来ないらしい結城が
涙目で指し示した方向を向く。
結果として丁度、彼から見て斜め後ろ。
長い髪の奥に白いうなじが見える位置に、物部は立つ事になった。
口に頬張った太巻きの先の断面は、角度的に見えない。
物部に見えるのは、『涙目』で『必死に口を開け』て
『黒くて太くて長いモノ』を『一生懸命くわえ込んで』いる
結城亮、ただそれだけだった。
その仕草、表情が、何かに似ている。
最初こそ解らなかったが、それは、まさに、アレだ。
思い当たってすぐ、物部は自分の一部が疼くのを感じた。

「その顔エロいよなぁ」
にたり、という表現がぴったり当てはまるような笑顔で、辻が言う。
「何変な事…！」といいかけて、口を利いてはいけないというルールを、
ギリギリのところで思い出す。
途中でむせそうになりながら、なんとか丸々一本を飲み込んで
慌てて結城は辻に食って掛かった。
「変な事いうの止めてよ！危うく喋っちゃうところじゃない！」
「イヤ変じゃないって～男なら誰しも一度は考える事だろ？」
軽々しく笑う辻を精一杯睨みつけて、結城はプイと唐突に横を向いた。
「男云々じゃなくてアンタの問題でしょ、一緒にしないでよ！」
ねぇ、物部さん？
そう同意を求める様に、斜め後ろの彼を振り返る。
すると何故か酷く慌てたような顔をして、「ああ！そ、そうだな…！」
と物部の返事が返ってきた。
「わかんないぜ？ああ見えて物部さんとかマジで妄想を…」
「馬鹿じゃない？そんな事するわけないだろ！君じゃあるまいし！」
そうですよね、物部さん！
再度求められた同意に、物部はため息をついてうなずいた。
援護射撃を受けた結城はそら見たことかと辻と喧嘩を止めないが、
その後ろで辻の予想通り妄想が高じてのっぴきならなくなった物部は、
盛大なため息をもう一つ吐いて、内心の傷みを誤魔化した。

その夜はいつも以上に激しく扱われた結城だが、その理由は勿論
終ぞ知る由も無い…。



物部さんだって人の子ですっていう話…。