なんかもう駄目だ。 （1+4SS有）

昨日行ったイベントの事を考えると。
ってゆうか結城君の事を考えると。
うっかり泣きそうでキモい。
悪い子じゃないのになぁ。頑張ってるのになぁ。
でも自分の努力でどうにかならない事って、絶対にあるよね。
生まれ持った環境とか、家庭とか、そういうものは。
血を吐くほど努力をしても。ひたすらに耐え忍んでも。
能力や才能の壁を越えたって、絶対に覆らない差を産むモノだと思う。
諦観して程度の低い安定を選ぶか、抗って地獄を見るかは個人の自由。
まれに奇跡的に幸福になるけどね。　それも運。

自己責任で賄える範囲は、持てる者が思う程広くなく。
持たざる者が思う程狭くなく。
でも絶対に限界があるものだと思う。

そういう意味では物部さんも結城君もどっちもどっちじゃないかなぁ。

全然関係ないけど昨日警察病院とかお泊りの時から、近藤さんについて改めて考えてみて、うっかり1と4の波が来たんで続きに書いてしまった。
例によって短時間書き散らしなので矛盾があってもｽﾙｰ願います。
と、前置きしないと書けない駄目チキン…orz　もっと頑張ります。

「というわけで、私と組んでみませんか？」
低い音程で耳障りのいいクラシックが流れるのを遮る様に、
妙に背筋をざわつかせる声がする。
目の前のグラスに浮いた水滴をぼんやりと眺めながら、
近藤は相手の言葉を心で反復した。
なんだか良く解らないウチに巻き込まれた『セレソン』なる役割。
自分を訪ねてきた相手は、そのメンバーの一人らしい。
水の中の虹を追い続けるのに飽きた近藤が視線を上げると、
象牙色の重厚感のあるソファにゆったりと腰掛けた男の姿が有る。
体にフィットした質の良いスーツに、きっちりとセットされた黒髪。
ふちの細い眼鏡の奥の目は、まるで品定めでもしているように、
えもいわれぬ不気味さを覚える印象だ。
こういう輩は信用ならない。
刑事としての経験か、それとも本能か。
そのどちらのせいともつかないが、初めて声を掛けられた時から
彼を警戒してしまうのは、紛れも無い事実だった。
「…物部サン、だっけか？アンタ官僚なんだっけ？」
「今の所はそうですね」
何となく引っかかりの有る言い回しで、目の前の男は答える。
歳の頃は自分より少し下だろうか、敬語こそ使いはするものの、
その態度の端々には隠すそぶりすらない横柄さが滲み出ていた。
排他的で、偉そうで、自信家。
口調や態度から近藤は、物部をそう分析した。
しかも身分は官僚と来たもんだ。
こういう奴は往々にして裏金だ賄賂だという醜聞を隠して、
平然と生きるような腐った奴ばかりだ。
自分の熱意を切り捨てた上層部や、
携帯の向こうで澄ました声で話す女みたいに。
社会を救おうと意気込んだ決意の末路を思い出し、
自然近藤の顔は歪んだ。
「悪いが、俺は一抜けだ」
お前みたいのは好かん。
そういって近藤は大げさに両手を振って見せた。
理由らしい理由を説明したわけではないが、
他人の履歴を事細かに監視しているというその男に、
こちらの胸中が伝わらない筈は無い。
案の定、物部はやれやれというように短いため息を吐いた。
「やっぱりね、そうだろうと思ったよ」
今まで申し訳程度に使われていた敬語は、あっさり取り払われる。
まるで言う事を聞かない子供に対する様な態度である。
必要悪という存在を認めない近藤への見限りが、
いまや隠す事もないほどに物部の雰囲気に溢れ出ていた。
明らかに見下されたと解り、「うるせぇよ」と悪態を吐いた。
その言葉を軽々と受け流して、
物部は冗談とも本気とも付かない顔で言う。
「しかし残念だな…私としては君の様なタイプ、嫌いじゃないんだがね」
厭らしく形作られた笑顔から顔を伏せ、
「冗談じゃねぇよ」と近藤は言った。




1番は当然4番にも接触してますよね！！？って事で。
小説を読んで近藤さんが一番純粋というか、
正義の概念が幼いなぁと思いました。
下手したら結城君より幼いと思う。
そういうところが好きです4番。
1*4未満な1+4くらいがなんとなく好きです。
でもｶﾞﾁな1*4も好きです。（全部じゃねぇか