鹿児島・屋久島旅行記

さて、さっさと全国ニュースになった通り、記念すべき皆既日蝕一敗目の旅行の記録です。
高校時代天文部だった縁で、OB会の観測会に参加したものです。
ちなみに私は15名からなる屋久島観測班。
他に上海班、東京班、太平洋クルーズ班、航空機内班がいます。
それぞれ3～4人位？？
結果的に太平洋班しか成功しませんでしたが、天文スキーである前に旅行スキーな私は、まぁそれはそれで楽しめました。

しかし、帰ってからニュースで見ましたが、屋久島ってまだマシだったんだね…っ！
少なくとも雨止んでたし！！光量変化明確だったし！！
悪石島あまりにも可哀相です…(/_;)　避難勧告て…。
私ら天文関係者とかは正直天候不良なんて慣れっこなんでどうって事ないんですが（勿論とても残念だけど）、一般の方とか本当に哀しかったろうに…。
某掲示板とかで笑ってるヒト達もいるんだよねぇ…。
他人の不幸を楽しめる酷いヒトが、存在してること自体が哀しいです。
まぁ返金はネーヨと思いましたけどね。無理だろ流石に。
旅行会社のせいじゃないしね…。
全ては運です。流星群合宿なんか全日程雨とかザラでしたからね！
屋久島とか晴天な方が珍しいし。曇天雨天覚悟の上ですし。
それでも見に行く！それが星愛！！

んでは、旅行記というかレポを続きから…。
写真も張ってますのでわりと重いです。重すぎたらHTMLで書いてきます。

一日目
遠足前の小学生の如く、カケラも寝られず朝を迎えました。
ハタチも大幅に過ぎといて…何やってんだ自分。
取り敢えず羽田へ。鹿児島行き飛行機に搭乗します。
飛行機の離陸は大好きな私。
飛ぶ前からはしゃぎまくりです。ハタチも大幅に（以下略）
で、なんと一時間半で鹿児島着です。
前はもっと掛かった気がするんですが気のせいなのかしら…。
直線距離にしたら近いんですね。びっくりです。
で。だ。
私は６行前にこう書きました。

『飛行機の離陸は大好き』と。

はい、お察しの通り着陸が大嫌いです。
小さい頃に数回、両耳中耳炎をやった影響か、それとも別の何かなのか解りませんが、着陸時の気圧の変化に耐えきれず、着陸後長くて半日、短くて１時間は耳が痛いままになります。
なのでトランジェットとか最悪です。地獄です。
一度やりましたが二度とやりたくないです。
何度飛行機乗っても離陸ではしゃぐのと同様、何度飛行機乗っても着陸は死んでます。
今回は耳栓とガムと飲み物を駆使して、なんとか３０分程で回復しました。
で、空港をぶらぶら。足湯入ったりおみやげ買ったり。
帰りの行程がハンパなくぎりぎりな為、土産は全部買いました。
早くも荷物重量うｐです(笑)
で、バスで鹿児島市内へ向けて出発。
御守りとして帰りの切符を買いました。
帰りの海の荒れ具合如何で無駄になってしまうかもですが、一応…。
小雨と薄曇りの中、お目当ての城○観光ホテルへ。

かなーり奮発して取った宿なのですが、設備があり得ん程素敵で、温泉行きまくるわ無駄に探検するわで大騒ぎでした。（良い歳こいて…）
何より桜島に惚れてる身としては、眺望指定部屋の素晴らしさは異常です。
で、軽く温泉入って、桜島渡って、天文館でご飯食べて、ホテル戻って温泉入って庭散歩して寝ました。
桜島はうっかり曇ってましたが、とても格好良かったです。


二日目
朝からホテルのバイキング。
食べました。ええ、食べましたとも。
軽く三人前食べましたよ。困ったね！！
これから人生初の船旅なのに早くも満腹です。
まぁ結果的にはなんの問題も無かったんですけどね。
四時間見事にはしゃぎ通してました。
船最高！高波最強！！風になるぜ！！！とかいって上着広げて飛ぼうとした馬鹿は私です。（良い歳略）

後で聞いた話だと、接岸出来ないかも知れない程の大シケだった事が判明。
船慣れしてる父には良く落ちなかったなとため息吐かれました。
でもそんなこと考えもせず、ひたすら欄干にぶら下がったり飛び魚撮影したりしてました。

↑解りづらいですが真ん中あたりに居ます。
落ちてたら或る意味伝説だったな…。鮫いるしね。
で、港に着いてからもらい●ロトラップにも屈せず、先輩の車でご飯食べに行きました。
ついさっき愛でたばかりの飛び魚が姿揚げで出てきて涙目でした。
食べたけど！おいしかったけど！！
で、ヤクスギランドへ連れて行って貰いました。
あそこの猿、怖いですねー…。車に乗ってきましたよ。びっくりだ！

どうやら誰かが餌やっちゃった過去があるらしいです。
怖いなぁ。子猿は可愛かったけど親猿はねーわ。
で、ヤクスギ見て買い物して、宿舎へゴー。

…と、思ったら。
屋久島って、飼い犬放し飼いなんですね…。
マジﾊﾟﾈｪ…。死ぬ…もう死ぬ…とか思ってました。（いぬこわい）
でかい犬が四匹も吼え狂いながら追いかけて来たよ…。マジ泣いた。
で、翌日のご飯がバーベキューと知っていた私。
焼肉の臭いでも吐くレベルで肉嫌いなので、恐らく翌日は食事準備も先輩方のお相手も出来ないだろうと思い、二日分とばかりに頑張ってお手伝い。
そして頑張ってお酒のお付き合い。
ビール飲んで酎ハイ飲んで、焼酎１０杯くらい開けて、ワイン飲んで。
記憶が見事にスッ飛びました。
そんなこんなで二日目終了です。

三日目
朝から二日酔い。全く記憶がないのに、髪もきちんと洗ってあった。ふしぎ！
粗相があったら怖いので相方に確認しましたが、特に失礼はしてなかったらしいです。
死んだように眠り込んでたらしいけどね！
おかげで朝からトイレに篭城してました。
胃液ってどうして黄色いんだろうね…。
で、その後観測場所に移動。運転上手い人で本当に良かった…。
日蝕自体は全く観測出来ませんでしたが、空は確かに暗くなりました。

↑皆既手前

↑皆既中

↑皆既後
正直これだけでもかなり価値のある体験だと思います。
某掲示板で言われている「雲のせいで暗いだけ」とか「夜になれば同じ」とかを見るにつけ、ああ本当に行ってよかったなぁと思いました。
あの経験をしていなかったら、ひょっとしたら同じ事を思っていたかも知れません。
それくらい素晴らしい体験でした。鳥とか逃げてたしね！すごいよ！！
で、その後は仲間が行っている太平洋クルーズの中継番組をみんなで見ました。
うん、やっぱり見たかったなぁ…。来年イースター島行っちゃおうかなぁとみんなで言ってました。
撤収後は３グループに分かれて観光。
私達はガジュマルの樹、マングローブ、大川の滝

横河渓谷、いなか浜

をめぐりました。
猿とか鹿とか居すぎ！自然すごすぎ！！綺麗すぎ！！！
脳味噌は酒漬け状態でフラッフラだったけどね！！（最低）
んで、問題のバーベキュー。
ものの見事に部屋の隅に引っ込んで素麺食べてました。
鹿肉とか出てきた…。いや、好きな人には申し訳ないけど、臭いマジできつい…。
というわけで先輩に車で送ってもらって、一人寂しく荷造りしてました。
なんも手伝えなくてごめんなさい。（ｺｺで言っても意味無いお）
で、風呂入って荷造りして、寝るぞーと思って。
枕が合わなくて寝違えまくって寝れませんでした。
睡眠運ない…。　そんなところで三日目終了。

四日目
朝もはよからご飯と片付け。
飛行機組と早めにお別れをして、一台だけ長く借りたレンタカーで白谷雲水峡を目指しました。
私の運転で。ええ、マジで。
いや、正直そんなに運転出来ないわけじゃない。
一応池袋の周辺は結構運転してるし。トラックくらいまでなら運転出来るし。
でも山道はねーよ。マジでねーよ。
単線だよ。離合できねーよ。砂利道だよ。土砂崩れだよ。崖だよ。
なんぞそれー…orz　って感じです。
それでもなんとか上まで行きました。

湧き水雲水とか！！超ｳﾏｰ！
時間が無くて入り口までしか行けませんでしたが、自然は偉大で雄大だなー…と痛感しました。
で、だ。
帰りにね。道を下っててね。ヘアピンカーブを曲がった先の橋を渡ったところでね。
バス二台と正面衝突。いや、ぶつかってはないけど、ご対面。
もうニッチもサッチも行かないってこういうのだね！！
左は壁のような崖、右はすぐ切り立った崖下。ガードレールなし。
もう、本気で、涙出た。ｶﾞﾁで車止めて立ち往生。
そしたら工事のおじさんが助けてくれた！地元すげぇ！！
観光客は誰でもこうなるから気にするなって言ってくれた。
感動でもう一回涙目でした。
で、その後は伊邪那岐神と伊邪那美神に惹かれて神社に行って。
じゃーそろそろ早いけど席取りたいし港いこっかーってなって。
港に着いたら丁度12時発のフェリーのキャンセル待ち案内してまして。
私たちのフェリーは13時半発なんですが、それだと恐らく飛行機に絶対的に間に合わない。
定刻どおりについても間に合わないかも知れないのに、多分海の状況からいって定刻には着かない。
そう思った私たちは、キャンセル待ちの列に走りまして。
見事！12時のフェリーに滑り込みました。
途中丸い虹に囲まれた太陽をみたり、

飛び魚をまた見たりして鹿児島へ帰り。
ちょこっと観光して無事空港へ。
飛行機の到着が遅れたとかでやや遅れての出発でしたが、無事東京へ帰ってきました。

なんかもう、すっごく楽しかったです！！
いっそ帰って来たくなかったレベル！！！
旅はいいね！！

以上です。