他ジャンルのお絵かきとか、感想色々とか、バトンとか、日記とかです。
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でもほら、中秋の名月だったらしいし…。
実際すごく綺麗でした満月。
あれ?…今日、だよ、ね??(落ち着いて!
ついったの御題で、【深夜のベランダ】【見上げる】【魔法】を入れて恋愛物書けってのがあったので書いてみました110です。
続きからどぞーw
実際すごく綺麗でした満月。
あれ?…今日、だよ、ね??(落ち着いて!
ついったの御題で、【深夜のベランダ】【見上げる】【魔法】を入れて恋愛物書けってのがあったので書いてみました110です。
続きからどぞーw
「今日は中秋の名月、なんですよ!」
だからお団子を食べましょう、と。
そう言った当の本人は、晴れ間を待てずにベットで丸くなっている。
だからそんなに張り切って用意するような事でもないと、あれほど言ったのに。
馬鹿だ。愚かだ。これだから、この男は。
そんな風に思っただろう、昔なら。
月の高い深夜のベランダは、満月の反射光で白く輝く。
立ち上がって手摺に近寄って。
ここでは駄目だと物部は思う。
いつもなら彼を楽しませる地上の星々が、今日に限っては荘厳に浮ぶ月の、邪魔にしかならない。
ふと思いついて小さな箱を二つ、緑の人工芝の上に並べる。
中には本をつめて、壊れない様にして。
姿勢を低くして見上げた天井と手摺の間は、ちょっとしたスクリーンの様だ。
これでいい。
少しだけ、慣れない事をした自分に苦笑しながら、物部は気持ち良さそうに眠る彼の耳元に、魔法の言葉を囁いた。
「結城君、綺麗な月だよ」
もののべさまが、やさしすぎて、べつじんなう。
だからお団子を食べましょう、と。
そう言った当の本人は、晴れ間を待てずにベットで丸くなっている。
だからそんなに張り切って用意するような事でもないと、あれほど言ったのに。
馬鹿だ。愚かだ。これだから、この男は。
そんな風に思っただろう、昔なら。
月の高い深夜のベランダは、満月の反射光で白く輝く。
立ち上がって手摺に近寄って。
ここでは駄目だと物部は思う。
いつもなら彼を楽しませる地上の星々が、今日に限っては荘厳に浮ぶ月の、邪魔にしかならない。
ふと思いついて小さな箱を二つ、緑の人工芝の上に並べる。
中には本をつめて、壊れない様にして。
姿勢を低くして見上げた天井と手摺の間は、ちょっとしたスクリーンの様だ。
これでいい。
少しだけ、慣れない事をした自分に苦笑しながら、物部は気持ち良さそうに眠る彼の耳元に、魔法の言葉を囁いた。
「結城君、綺麗な月だよ」
もののべさまが、やさしすぎて、べつじんなう。
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